ペルーの伝統菓子「トゥロン」って知ってる?
10月に入り、もう秋ですね。
スーパーでも秋の食材を使ったものがたくさん見られるようになりました。
日本で言えば、栗や柿・サツマイモを使ったものがたくさん発売される時期です。
ではマチュピチュで人気のペルーではどんなものが食べられているでしょう?
今日はこの時期にしか食べることが出来ないペルーの伝統菓子を紹介します。
トゥロンとは?
トゥロンはスペイン発祥のお菓子です。しかし、現在ペルーでトゥロンと呼ばれる
物はスペインのトゥロンとは似て非なるものです。もともとトゥロンはヌガー菓子です
が、ペルーのトゥロンは何枚ものクッキーを重ねた上に大胆にはちみつをかけカラフル
なデコレーションを施した見た目がすごく可愛いい伝統菓子。
トゥロンを食べる理由
ペルーのリマでは10月になると「セニョール・デ・ミラグロス」というお祭りの
シーズンがやってきます。これは敬虔な黒人奴隷が壁に描いたキリストの磔絵が不思
議なことに幾度もの大地震にも無傷で耐え、人々の病を治してしまうという奇跡の壁
画を祝うお祭り。トゥロンというのは「トゥロン・デ・ドニャ・ぺパ」の略だが、そ
の壁画のおかげで病が治ったというドニャ・ぺパという黒人女性が毎年キリストに捧
げたお菓子だそう。
トゥロンがスペインのトゥロンと異なる理由
ペルーのトゥロンとスペインのトゥロンは形は少し似ているものの味や作り方が全く違います。名前が同じで形が似ていることからスペインの文化に影響を受けたのは間違いないと思われますが、ペルーで最初にこのトゥロンを作ったのがアフリカ系黒人女性であったこともあり、今のトゥロンはアフリカ文化の影響を受けているらしいです。
まとめ
カトリック教徒が多く、カトリックの教えが深く根付いているペルー。
10月に行われる祭り「セニョール・デ・ミラグロス」の時期にだけスーパーの一角や
ケーキ屋さんで見られる伝統菓子トゥロン。見た目がキュートで甘いけどその甘さが
くせになります。もし、この時期にペルーに行かれることがあれば伝統の味をぜひ
堪能してください。