1分間でカタルーニャ独立問題を解説してみた(2)
本日は前回の記事の続きです。
前回の記事を簡単にまとめると経済不況で不満を持った国民がカタルーニャ州首相のプチデモン氏を支持し独立デモを起こしました。州議会は独立の是非を問う住民選挙を違法に実施し僅差で独立が可決されました。
そしてその結果を受けて今月27日にプチデモン州首相によって独立宣言が出されたところから今回説明していきたいと思います。
住民選挙の実施後プチデモン氏は独立を宣言を一時延期し、中央政府と会談を行いました。その理由に関しては以前別の記事で触れています。結果として話し合いはうまくまとまるはずもなく、中央政府は今月27日に強行手段となるカタルーニャ州の自治権を停止に踏み切りました。
それに抵抗する形でプチデモン首相は27日に独立宣言をし、民衆の独立運動を呼び掛けた。
28日に中央政府はプチデモン氏とカタルーニャ州の警視総監の解任を発表しました。表面上の理由では警視総監はデモに多少の理解があり、デモをあまり取り締まらなかったことですが、本当の理由は州警察のトップを解任することで中央政府の指揮下に置き、州警察自体を政府の手中に収めることです。
中央政府が強硬措置を進める主な理由はカタルーニャ問題による経済への影響を懸念していると思われます。カタルーニャには様々な外資系企業がありますが、政治的なリスクを懸念して企業離れにつながる可能性があるからです。
国際的に見てもEU連合やアメリカはスペインを支持しており、カタルーニャが独立国として承認されるのは難しい状況です。またスペイン政府はプチデモン氏を反逆罪で訴追する意向を固めています。
カタルーニャ州は今後どこに向かっていくのか?またプチデモン氏は逮捕されてしまうのか?いまだ目が離せない状況が続きます。